機構部品いろいろ

工作に使用している/していた道具の紹介です.(散財の記録とも言えるかもしれない.)

保護メガネ

目を保護するためのメガネです.学校の科学実験用に買ったものを未だに使っています.

工作で一番注意すべきことは,怪我をしないことだと思います.特に目は痛めると治りません.
機械工作では切り屑や油が飛んだりしますので,保護メガネを着けます.

電子工作でも熱いはんだが跳ねたり,ニッパで切ったものが飛んだりすることがあるので,何かメガネを着けた方が安心です.


金切のこ

金属を切れるノコギリです.
鉄,アルミ,プラスチック,木材など一般的な工作の材料であれば,だいたい何でも切れると思います.
ただ,φ30mmのアルミの棒を切るとかは結構大変です.

ずいぶん前から家にあったので価格は分かりませんが,安いものは100円ショップにもあるようです.

刃の部分は消耗品で,交換することができます.普通は押すときに切れる向きに取り付けますが,普通の木材用のノコギリと同じように使いたい場合は反対向きに取り付けても特に問題無いように思います.

うちのは持つところまで全部鉄で出来ているので,冬は冷たくて軍手が必須です.持ち手が樹脂で出来ているものがオススメです.


ヤスリ

棒ヤスリです.
鉄,アルミ,プラスチック,木材など一般的な工作の材料であれば,だいたい何でも削れると思います.

5本セットで数百円のものもあり,安いです.
高いものは高いなりに性能が良いと思いますが,安くてもだいたい削れます.
これも10年以上使っているもので,結構長持ちしていますがメーカさんは儲かるのでしょうか.

ヤスリは普通,押すときに削れます.引くときに削ろうとすると削れないし早く傷みます.
(ダイヤモンドヤスリについては紙やすりは向きは関係ありません.)

アルミのような柔らかい材料を削るとヤスリの目詰まりが早いので,適当にワイヤブラシなどで掃除すると良いです.


ハンドドリル

手で回すドリルです.
先端と三ツ爪チャックにドリル刃を付けて使います.
使う人の腕次第ですが,直径が数mm程度の穴を開けられます.

手で持って使う道具ですので,ワーク(穴をあけられる材料)に対してドリル刃を垂直に保つことが難しく,細いドリル刃で深い穴をあけようとするとドリル刃を折ってしまうことがあり,注意が必要です.

電動ドリルやボール盤と違って自分の手で回すので,巻き込まれたり,手に穴を開けたりという事故が少なく,比較的安全な工具だと思います.ただし持ち方には注意が必要で,ギアのところに手を挟むと痛いです.



板金折り曲げ機

オリジナルマインド Bender Black 30
金属板を曲げる道具です.

アルミ板を曲げるのに使っています.
この手の折り曲げ機は3種類使ったことがあり,これが一番調整が面倒ですが,一番きれいに曲げられます.


丸鋸盤

プロクソン ミニサーキュラソウ
小型の丸鋸盤です.

刃が交換でき,ダイヤモンド刃でガラエポ基板,金属刃でアルミ板を切るのに使っています.
特にガラエポ基板が切れるので,電子工作用のユニバーサル基板(穴あき基板)の加工に便利です.

ホーザンのものとよく似ていますが同じものでしょうか.


フライス盤

プロクソン フライスマシン
小型のフライス盤です.(2007年購入)

ハンドドリルやヤスリだけでは困難な切削・穴あけ加工ができます.

以前はオリジナルマインドの改造キットを使ってこれをCNCフライス盤として使っていましたが,新しいのを買ったので元通り手動のフライス盤(兼ボール盤)として使っています.


ミニ旋盤

プロクソン マイクロ・レース
卓上ミニ旋盤です.(2005年購入)

車輪,シャフトなどを削るのに使っています.

使いこなすにはそれなりに練習が必要です.(私はまだまだです.)

本格的な旋盤と比べると当然,パワーがない,剛性が足りないなど性能は劣りますが,それでも自分で旋削加工ができるというは便利です.
私の場合はほとんどアルミしか削りませんし,時間をかけて削れば何とかなります.


ミーリングアタッチメントです.

ミーリング加工,穴あけ加工といった複合加工ができるようになります.
が,普通のフライス盤があればその方が楽だと思います.


CNCフライス盤

オリジナルマインド CNCフライス RD300
CNCフライス盤です.

これは2012年のもので,今は後継機種のRZ300が販売されています.

ステッピングモータとモータドライバが付いたフライス盤の組立キットです.実際の制御を行うCNC部分はUSBで接続したWindowsパソコンになります.CADで絵を描いてCAMで加工プログラムを作成すれば,後は機械が勝手に削ってくれます.
ホビー用の機械としてはしっかりしていて,私の工作の範囲では大変便利に使えます.主にアルミ板を削る(切り抜く)ことに使用しています.

硬いアルミ(A2017)を削る場合は切削油なしでも削れます.写真に写っているホースは後から取り付けたもので,掃除機をつないで切り屑を吸い取りながら加工できるようにしました.
折り曲げができる柔らかいアルミ(A5052)を削る場合は,切削油をを使用した方良いと思います.写真で白く写っている汚れは切り屑が油と一緒にくっついているものです.


はんだごて

太陽電機産業 はんだこて PX-501
温度調節機能付きのはんだごてです.

2004年ころ秋葉原で買いました.今は遠くていけなくなってしまった.

はんだ付けは初心者ほど良いはんだごてを使った方が良いと思います.これくらいのはんだごてを買っておけば,趣味の電子工作の範囲ではかなり長く使っているのではないかと思います.こて先も各種販売されています.

写真に写っている黄色い金束子みたいなものはこて先を拭くもので,濡れたスポンジと比べるとこて先の温度低下が抑えられ使いやすいです.


アナログオシロスコープ

日立電子 オシロスコープ V-1565
アナログオシロスコープです.

2ch.帯域100Mhz.カーソルを表示するリードアウト機能も付いています.
古いものですので,中古で購入しました(2006年杉原電子).

ディジタルオシロスコープがあれば,あまり必要ないのかもしれませんが,やっぱりこっちの方が「オシロスコープ」という感じがします.

写真では伝えにくいですが,緑の波形がきれいで,いいインテリアかなと思います.


ディジタルオシロスコープ

LeCroy オシロスコープ WaveJet 324A
ディジタルオシロスコープです.

4ch.帯域200Mhz.最高サンプリング速度2GS/s.メモリ500kポイント/ch.
2009年に購入したものです.

電子工作をやっているとやはり欲しくなる測定器です.
オシロスコープがあると回路の動作確認が断然楽になり,電子工作が捗ります.(学生の頃はオシロスコープなんか持っていなくて,マイコンの各命令のクロック数とか数えながらI/Oポートの動作タイミングを計算したりして電子工作をしていました.オシロスコープ無しで電子工作するのも,それはそれで良い訓練だと思います.)

このオシロスコープは岩通のOEMなのだそうで,LeCroyブランドですが「MADE INC JAPAN」です.

機能はごく一般的なもので,ロジアナ機能とかシリアル通信のデコード機能などはありませんが,当時この価格帯としては波形メモリの大きさや画面解像度が高さでコストパフォーマンス良好だったかなと思います.
あと,真っ黒でコンパクトなボディと電源ONから起動までがとても速い(3秒)ところが気に入っています.


softDSP SDS 200A
こちらは以前使っていた,パソコンに接続するタイプのディジタルオシロスコープです.(2005年購入)
今は近所のロボカップジュニア教室に.

2ch.最高サンプリング速度100MS/s.2005年に購入したものです.
高性能ではないですが,マイコン工作には十分使えました.


ロジックアナライザ

日本データシステム USBロジックアナライザ ULA-4G36-18M ポケアナ36
パソコンに接続して使用するタイプのロジックアナライザです.

36ch.最高サンプリングレート タイミング4GHz・ステート400MHz.波形メモリ18Mbits.
2008年に購入したものです.

オシロスコープでは一部しか見えない多チャンネルのロジック信号をみることができます.
またマイコンのUARTやI2Cなどのシリアル通信をデコードして見ることもできます.

このロジアナは私にとってはかなり高性能で,ここまでの性能はもったいなかったかもしれませんが,当時はこの手のロジアナがあまり売ってなかったような気がします.とはいえ,現在もソフトウェアのバージョンアップは続いており,まだまだ長く使っていけそうです.